オーガニック 海外

最低限知っておきたいオーガニックコスメ知識:海外でも広がるオーガニック意識

日本でもオーガニックコスメと称する化粧品が多く販売されるようになってきましたが、この傾向があらわれるようになったのはここ数年のことです。日本でも有機JAS認証制度を設けるなど、積極的にオーガニックコスメを推し進めており、ある経済研究所が発表した推計では2013年度に市場規模が1,000億円を超え、その後も拡大が続いていますが、海外と比較するとその動きは遅れていると言わざるをえないのが現状です。
その海外では、アメリカやヨーロッパなどの先進国を中心にオーガニック意識が急速に高まりをみせており、国によっては一大産業となっている所もあります。世界のオーガニックコスメの市場規模は3〜4兆円程度といわれており、今後も1年に数パーセントの割合で市場が拡大していくことが見込まれています。オーガニック意識の高まりは、農薬や化学肥料に含まれている成分や、これらをつかって育てられた原料、およびその原料を用いてつくられた様々な商品が人体に決して良い影響を与えるわけではないということが大衆に広く認識されるようになり、それによって食べ物や化粧品の安全に対する考え方が見直されてきたことが影響しています。
オーガニック製品をつくるには、それまでの製品より多くの時間と費用がかかることもあって大量生産がしにくく、長期間の保存も難しいことなどから、販売価格も一般の製品より高くなりますが、安全に食や化粧を楽しむために多くの人々が製品を手にしています。消費者の意識の高まりは需要の拡大に寄与しますが、オーガニックコスメについては需要に供給が追いつかない状態が続いており、できるだけ短期間で、なおかつ大量に生産する仕組みが構築できるかどうかが今後の課題の一つです。
また、いくつかの国際団体によってオーガニックコスメの品質保証制度がつくられていますが、統一された品質基準はいまだにつくられていないのが現状です。この統一基準をどのようにしてつくるかについても、消費者の意識の広まりに対して対処しなければならない課題の一つといえるでしょう。